てきぱき物語

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- マコト(24)
- 同僚や後輩に頼られ、ようやく社会人としての自覚と自信が備わってきた。しかし、ただのリーマンになりたくないと思っており、「起業」精神はまだ不滅である。
もくじ
第6話『マコト、業務改善の相談窓口となるの巻』
僕が情報システムインフラ整備課に配属されてから早3ヶ月。
社員のみんなの要望を聞き、それを整理し、会社にとってメリットがあると思えば、それを資料にして財務に掛け合い、設備を整えるといった仕事で、ナオコ先輩と一緒に仕事をしていたときとは内容が違うけど、大枠では一緒だ。みんな勝手なことを言い、文句を言う。「そんなの知らないよ」と言えたらと何度も思い、辞めてやる!とも何度も思った。
そう思っていた矢先、超~生意気な新人が僕の前に現れた。
「マコトさ~ん。マコトさんって噂で聞いた通りの人なんですよね?」
廊下ですれ違うなり、関西弁なまりでいきなりそう言われて、なんだこいつ!なれなれしくて、生意気そうって思った。
「誰、きみ?」
「アサノですよ。先月、関西支社から本社の営業に配属された。覚えてないですか?新人研修のときマコトさんがオフィスツアーしてくれたやないですか?」
知らないよ、そんなの。いちいち誰がいたなんて覚えてないって!
ムカ~。
頭に来て何か言い返そうと言葉を探していると、
「あれ、マコトさんに言えばいいんですよね。なんでも屋なんですよね?マコトさんに言えば大概なことは解決してくれはるって」
とにかく、新人のくせに生意気な口の利き方が気に入らない。
僕はむかつきながら、
はあ???何?僕ってほめられてる?
「かっこよくないよ。何言っているの」
「かっこ良いですよ。僕たち同期の間でもマコトさんみたいな先輩がいはることを誇りに思っとる奴やっているんですから」
「誇りって。それほどのものじゃないよ」
僕は、すっかり気分がよくなり、やさしくこう言った。
「よくさ、レゲエミュージシャンが、世の中のシステムを旧約聖書のバビロンに例えるけど、世間には最低限のルールってものがあるのよ。なんだかんだ言って、守ってるじゃない。それを守らないと秩序が乱れるからね。みんな平和に暮らしたいしさ。企業もそうなんだよ。最低限のフローに基づいて仕事が進むわけ。だから、申請書に要望を書いて提出してよ。検討するからさ」
「さすが、マコトさん、会社をバビロンに例えるなんて、かっこいいっす」
自席につき、新人とのやり取りをオザキさんに話すと、「マコッちゃんの新人のときみたいだねえ。」と言われてしまった。僕は、そんな風に思われていたのかとちょっと落ちこみはしたが、新人の要望は、当然のような気がして真剣に携帯電話導入について考えることにした。


